除目日誌

たのしい毎日

宇宙の「こたえ」を啜る

2023年1月 HAPPY NEW YEARで、ございます。

ことしで宇宙が始まってから、つまりビッグバンからちょうど138億年であるというふうに、宇宙科学に詳しい非実在友人に聞きました。

地球科学に詳しい別の非実在友人からは、ことしは地球が誕生してからちょうど46億年目だというふうに聞きました。

また、奇しくもことしは西暦が始まってからちょうど2023年目という大きな節目でもあります。

この節目の年に、これまで宇宙が生み出してきたものについてすこし考えてみましょう。わたしたちの住んでいる宇宙は想像しがたいほど長い歴史を誇っているわけですが、その長い歴史の中で、たくさんのものが生まれました。星、生物、ティラノサウルス、桃、人間、蒸気機関、新幹線、セロハンテープ、スマートフォンなど、枚挙にいとまがありません。こうしたさまざまな「もの」を生み出してきた宇宙ですが、その究極の「こたえ」があると、また別の非実在友人は言いました。

すなわち、宇宙には、その長い歴史の「主人公」となる存在があり、そしてそれは、わたしたちが容易にアクセスできるものでもあるのです。

それは人類が、地球が、そして宇宙築いてきた長い歴史の導き出した、究極の「こたえ」なのです。宇宙がここに存在する意味そのものであると言い換えてもいいでしょう。なぜわたしたちは生まれてきて、なんのためにここにいるのか。これまで数々の哲学者が取り組んできた難問です。しかし、この答えのない問いにも、終止符が打たれる日は来るのです。なぜならば、そこに圧倒的で絶対的な、究極の「こたえ」があるからです。

 

 

 

「こたえ」にアクセスする際には、おなかを空かせておきましょう。

空腹であればあるほど、「こたえ」も歓迎してくれます。

 

 

 

「こたえ」は、決して向こうからは現れてくれません。

わたしたちが行動しない限り、「こたえ」にはたどりつけません。

 

 

 

わたしたちは、「こたえ」を選ぶこともできると同時に、「こたえ以外」とも出会うことができます。

「こたえ」にたどりつくためには、やはりそれなりの意志は必要となります。

 

 

 

名古屋のなか卯

なか卯 広小路本町店

 

「こたえ」は、ここにあります。

 

 

鶏塩うどんの広告

「こたえ」をちら見せ

鶏塩うどん 鶏唐丼(小)

「こたえ」

 

あなたはなか卯で、「こたえ」にありつくことができます。

こたえは、左です。右のは、半分のこたえにしかなりません。

 

鶏塩うどん。

なか卯の冬限定メニューであり、宇宙が生み出したたったひとつの完全な「こたえ」です。

これが、うまいのです。

着丼。まずスープを一口飲む、たちまち全身に宇宙。銀河系の端っこで、ひとりのバイト終わりの大学生が、宇宙になる。麺を啜る。星が生まれる。わたしという宇宙が、どんどん彩られてゆく。鶏肉。ネギ。ペッパーガーリック。そのひとつひとつが、銀河になる。鶏塩うどんという、宇宙がついに生み出した「こたえ」、最後の一滴まで飲み干すと同時に、わたしという宇宙が完成する。

鶏唐丼をセットにすると、宇宙がさらに加速する。親子丼でもいいです。和風牛丼は、ずいぶんまえにしらたきを失ったのでダメです。うどん自体が宇宙の導いた究極のこたえであり、完成された宇宙でもあるのですが、丼をつけることでより高次の宇宙が生まれます。

 

宇宙が生まれてきたのは、きっとこのうどんを生み出すためだろう。

人類の進化は、このうどんに出会うよう運命付けられていたのだろう。

この宇宙に生まれて、本当によかった。

そういう多幸感に包まれて店を出る。

 

宇宙の一員であるということはすなわち、鶏塩うどんの一滴でもある。われわれが住んでいる宇宙もまた、別の宇宙の鶏塩うどんが生んだ宇宙なのかもしれません。

 

とかく鶏塩うどんは美味いのです。なか卯の期間限定メニューはおおむねハズレの感が強いのですが、鶏塩うどんが完全な「こたえ」であるがために、そうならざるを得ないのかもしれません。

 

みなさんも、この冬はぜひ、宇宙になってみてはいかがでしょうか。

「こたえ」は冬限定なのですから。

 

 

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なか卯のきらいなところ

オンデマンド紅生姜

なか卯しかし、これだけはクソ。オンデマンド紅生姜。

 

さようなら