除目日誌

たのしい毎日

セマンティック・プレイス

semantic

──意味の、意味論の

(weblio英和辞典)

 

さやがわです.

今日は,セマンティック・プレイスの紹介をします.

 

 

セマンティック・プレイスの概要

セマンティック・プレイスは,日本語では,「せまいところ」と呼ばれています.あるいは,略として,「セマンプ」などと,呼ばれていたりします.

 

セマンティックということばに,せまい,という意味はありませんが,音が似ているため,セマンティックと呼ばれています.しかし,実際にセマンティックであるかどうかについては,議論の余地があるようです.

 

セマンティック・プレイスの用途

セマンティック・プレイスは,筆者が大学でお昼ご飯を食べる際によく使われる場所です.

 

セマンティック・プレイスは,屋外に位置していますが,にもかかわらず,お昼ご飯を食べるのに適しています.どのような点で適しているのかについては後述しますが,それにしても,お昼ご飯を食べるために設計されたとしか思えない場所,それが,セマンティック・プレイスということになります.

 

セマンティック・プレイスがランチスポットとして優れている点

セマンティック・プレイスは,大学の中にあります.具体的には,文学部棟という建物と,文系共同館という建物と,教育学部棟という建物に囲まれた,駐輪場などがある空間(通路)に位置しています.

 

セマンティック・プレイス

単に,セマンティック・プレイスと言った場合,手すりと手すりに挟まれた,側溝のような隙間を意味します.

ここに腰掛けて昼ご飯を食べるわけですが,セマンティック・プレイスは,この粗末な外観にもかかわらず,ランチスポットとしてかなり優秀といえる機能をいくつか備えています.

 

①収容可能人数がちょうど一人である

セマンティック・プレイスに座る人

セマンティック・プレイスに腰掛けると,画像のようになります.

なんて心地良い幅なのでしょう!

ちょうど人間1人分,広すぎず狭すぎずの空間が提供されています.

 

そうそう,言うまでもなく,収容可能人数は1人です.したがって,1人でお昼を食べる,というような時に,とても重宝するわけです.

 

②UIが優れている

カップ麺がぴったりおさまる

セマンティック・プレイスは,その優れたUI設計によって,ランチスポットとしての優位性を確立しています.

 

セマンティック・プレイスの手すりの下の部分には,カップ麺がぴったり収まります.

 

偶然ではこのようにならないでしょうから,まさしくセマンティック・プレイスがランチスポットとして設計されたことの証左となります(あるいは,カップ麺側がセマンティック・プレイスに迎合した)

 

しかし,どん兵衛のような,平べったいカップ麺の場合,こうはいきませんから,セマンティック・プレイスの恩恵を最大限に引き出したいのであれば,従来型の,縦長カップ麺を選ぶのが妥当でしょう.

 

また,セマンティック・プレイスは,カップ麺の収納に大いなる優位性を持つことのみならず,その狭さによる,左右の総合的な収容力の高さという点でも,他のランチスポットに差をつけています.

 

③立地が至便である

 

大学内ですから当然といえば当然なのですが,セマンティック・プレイスはとても便利な場所にあります.

文学部棟などの講義棟,研究室棟に近いのは言うまでもなく,コンビニエンスストア(学内にファミリーマートがあります)や,生協南部店舗にも数分でアクセス可能です.また,学部棟内のゴミ箱もすぐ利用できますので,ゴミをあれこれ持ち歩く心配もありません.

また,このように至便な場所に立地していながらも,人通りが少なく,落ち着いてランチできるというのも,セマンティック・プレイスでランチを行うメリットの一つと言えます.

 

セマンティック・プレイスのデメリット

以上の説明により,セマンティック・プレイスは,ランチを行うにあたって最良の場所であるかのように思えますが,もちろん以下のように欠点も抱えています.

 

①外である

外であるため,夏は暑く,冬は寒いです.また,風が強い日は,風が強いです.

したがって,セマンティック・プレイスで快適なランチを楽しめる期間は,あまり長くないということになります.

 

②人通りがある

セマンティック・プレイスがランチスポットとして開発されたことは,これまでの説明から明らかになっていますが,実際には,多くの人が知る事実としては,単なる通路上の空間でしかありません.そのため,セマンティック・プレイスでランチを執行していると,時として怪訝な目で見られることも珍しくありません.

 

③一人用である

言うまでもなく,セマンティック・プレイスは一人用のスペースです.したがって,友達など,ゲストを招く際は,しんどい体勢を強いることになります.

 

むすびにかえて

これまで説明してきましたように,セマンティック・プレイスは,大学内で一人ランチ(カップラーメンなどの不健康オプションを選択する場合)を執行するにあたって最適な環境と言えるでしょう.

 

筆者は,学部1年に入学した当初から,このプレイスを積極的に活用してきました.

一人しか収容できないプレイスですので,この優秀なランチスポットを独占すべく,これまであまり大っぴらにこのプレイスについて紹介することはありませんでしたが,これからの時期は寒くなりますし,来年は学部4年となり,わけあって文学部方面へ赴く機会も少なくなると思い,ぜひ後輩や新入生にもこのプレイスを使っていただきたいと考え,このプレイスについて紹介することになりました.

 

セマンティック・プレイスは,大学という空間は,私個人のものではなく,学生によって共有されながら,独自の場所を築くものです.セマンティック・プレイスは,大学という空間に,私という主体が働きかけることによって生まれた,空間の解釈です.ここに,どのような文脈を与えるかは,後輩の働きにかかっていると言えるでしょう.(もしかしたら,ただの通路空間に再び転じてしまうかも)

 

とかく,セマンティック・プレイスは,ランチスポットとしてきわめて優れています.

 

セマンティック・プレイスに栄光あれ.