除目日誌

たのしい毎日

オリンピック開会に際して

いよいよ東京オリンピックの開会式が迫ってきました。新型コロナウイルスの流行による延期や、直前になっても頻発するゴタゴタなどいろいろと思うところはありますが、ひとまず開催できそうで何よりです。

ところで、私はかねてより 2032 GIFU OLYMPIC GAMES の開催を主張しています。すなわち、オリンピックの開催地として岐阜がふさわしく、また岐阜で開催すべき、という主張です。

 

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私の予定では2032年の夏季オリンピックが岐阜で行われることになっている。しかし、2020年のオリンピックが東京で行われている。同じ国で夏季オリンピックをここまで短いスパンで開催するとは思えないので、もっともらしい理由を考える。

まず、東京オリンピックは失敗に終わる。一世一代の大イベントが失敗に終わるのだ。国民、政府、そしてJOCはみな落胆するはずである。そして、JOCは「リベンジ」をかけて、再び日本にオリンピックを誘致しようとする・・・

こんなところだろうか。実際、2020東京オリンピックも雲行きが怪しいことになっているので、イベントとしては失敗しても何ら不思議ではなかろう。(筆者はオリンピックの成功を祈っていますし、応援しています。念のため)

しかしオリンピックを誘致することが決まったとしても、具体的にどの都市で開催するか。多くの都市が手を挙げたいところだろう。前回オリンピックの当事者である東京をはじめ、大阪、名古屋、福岡など、さまざまな有力都市がある。正直言って、岐阜など数ある弱小都市のひとつにすぎない。そこで、いかに岐阜が国内の誘致合戦を勝ち抜くかを考えなければならない。

私には秘策がある。リニアである。

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リニア中央新幹線。現在の計画

ご存知の通り、現在、名古屋と東京とを結ぶリニア中央新幹線の事業が進行している。完成すれば東京名古屋間は40分程度で結ばれるという、新幹線をも超える「夢の超特急」である。

しかし現在、工事中に発生する大井川の水量減少などの問題をめぐって、静岡県JR東海との間で紛争が発生しており、工事が停滞している。この影響で工期も伸びているようで、当初の「2027年開通」という予定も達成できなさそうである。色々問題を孕んだルートである。

 

そこでである。次の画像を見てほしい。

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新計画。非の打ち所もない

線形をそのままに、ルートを30km程度北にずらす

これによってリニアが静岡県を通ることはなくなる。同時に水問題も発生しなくなる(はずである)
線形をそのままにしてしまったため起点と終点が変わってしまい、当初の「東京名古屋間を結ぶ」という目的が達成されないように思われるが、それは岐阜や浦和を名古屋や東京以上に発展させれば本質的には解決されるはずである。また、将来の西方延伸時のことも考えてみると、ルートが北方に変更されたことで、京都府がルートに入るようになり、「駅をよこせ」とうるさい熱心な京都市を黙らせることもできる。

また、経由する都道府県の数が減少(6→5)することによって、各県に一つ置くとされている駅の削減も可能となる。お財布にも優しい計画となる。

水問題を解決するばかりか、岐阜や浦和などの発展を促し、経済的にも優れている計画となった。もうこれしかないだろう。
 

 

ところでオリンピックである。リニアが岐阜発になったとして、これがどう岐阜オリンピックに関係してくるのか。

まず、リニア開通によって、岐阜の交通利便性が格段に向上するのはわかりきったことであろう。名古屋から20分以内、東京から40分以内、大阪からも新幹線で40分以内にたどりつける。(どさくさに紛れて東海道新幹線を岐阜駅経由に変更しておく)

次に、オリンピックを開催することによって、世界中の注目を日本に集めることができる。リニアモーターカーによる、国内大都市間の輸送という、世界でも稀に見るシステム。他にもオリンピックにかこつけて「技術立国ニッポン」を世界に知らしめたいのなら、開催地は自ずとリニアという”パビリオン”を活用できるリニア沿線に絞られる。またJR東海はリニア途中駅に関してはあまり興味がないようなので、ここでオリンピックの開催候補地は、岐阜と浦和に絞られる。

この2都市を比較すると、浦和は東京にほど近く、さいたま市として政令市にもなっており、2020東京オリンピックの開催実績もある(埼玉スタジアム

一方の岐阜は名古屋からほど近いといえ、他の地方都市同様に衰退傾向にあり、なんとしても振興策がほしい状況である。

以上のことから、都市の「起爆剤」としてオリンピックを活用でき、またしたほうが良いのは岐阜である。東京一極集中が叫ばれる中、浦和は外国からみれば「ほぼ東京」である。「TOKYOの再来を防ぐ」という意味においても、岐阜のほうがふさわしいと言うべきであろう。

 

したがって、オリンピックは当然岐阜で開催されるべきであり、直近の開催地未定の年である2032年は岐阜オリンピックが開催される。

 

 

こうして岐阜オリンピックの開催が決まり、リニア開通も岐阜オリンピック直前になるよう調整される。オリンピック自体は2020年の「失敗」を踏まえた上で綿密に準備され、大成功を収める。さらに、岐阜市や周辺自治体ではさまざまな都市開発・交通開発が行われ、岐阜は永遠の繁栄を遂げる。

 

1964年の東京オリンピックが日本の経済発展の象徴となったように、2032年の岐阜オリンピックもまた、日本、そして岐阜の繁栄を象徴することになるのであった。

 

 

 

 

 

21日に東京で行われたIOCの総会で、2032年のオリンピック開催地はオーストラリアのブリスベンに決定されました。おめでとうございます。したがって岐阜オリンピックは2036年に順延となります。